この記事の対象: SEOに関わるWebサイト運営者・マーケター・Web担当者
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最終更新: 2026年3月1日(随時更新)
Googleのコアアップデートは、検索結果の順位が大きく変動するイベントです。「昨日まで1ページ目だったのに、突然圏外に飛ばされた」——こうした事態は、コアアップデートのたびに発生します。
2026年もすでにコアアップデートが実施されており、今後も複数回の実施が予想されます。この記事では、2026年のコアアップデートの動向、影響を受けやすいサイトの特徴、そして順位回復のための具体的な対策をまとめます。
2026年のコアアップデート概要
コアアップデートとは
Googleのコアアップデートは、検索アルゴリズムの根幹部分を大きく変更する更新です。年に2〜4回実施され、ロールアウト(展開)には通常2〜4週間かかります。
通常のアルゴリズム更新(日常的に行われる小規模な調整)とは異なり、コアアップデートは検索結果全体に広範な影響を与えます。
2025年〜2026年の主な動き
| 時期 | アップデート | 主な影響 |
|---|---|---|
| 2025年3月 | March 2025 Core Update | AIコンテンツの評価厳格化 |
| 2025年8月 | August 2025 Core Update | E-E-A-T重視の強化 |
| 2025年11月 | November 2025 Core Update | ヘルプフルコンテンツの再評価 |
| 2026年(予想) | 複数回実施 | AI生成コンテンツの品質判定精度向上 |
2026年の注目ポイント
1. AI生成コンテンツへの対応
GoogleはAI生成コンテンツ自体を否定していませんが、「AIで大量生成した低品質コンテンツ」への取り締まりを強化しています。2026年はAI生成かどうかよりもコンテンツの品質・独自性・ユーザー価値で評価される傾向がさらに強まっています。
2. E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の重視
2022年末に追加された「E(Experience=経験)」が、引き続き重要な評価軸です。実体験に基づく情報、一次情報、独自の調査データなどが高く評価されます。
3. ユーザーエクスペリエンスシグナル
Core Web Vitals(LCP・INP・CLS)を含むユーザー体験指標は引き続き重要。特にINP(Interaction to Next Paint)が2024年にFIDに代わって導入され、インタラクティブ性の評価が厳格化しています。
影響を受けやすいサイトの特徴
コアアップデートで順位が下がりやすいサイトには、共通するパターンがあります。
順位下落しやすいサイト
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 薄いコンテンツ | 300〜500字程度の記事が大量にある |
| 独自性がない | 他サイトの情報をまとめただけ。一次情報がない |
| E-E-A-Tが弱い | 著者情報なし、会社概要なし、連絡先不明 |
| 更新が止まっている | 1年以上記事の追加・更新がない |
| 技術的な問題 | 表示速度が遅い、スマホ非対応、構造化データなし |
| 過度なSEO対策 | キーワードの詰め込み、不自然な内部リンク |
順位上昇しやすいサイト
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 深いコンテンツ | 1つのトピックを網羅的に解説 |
| 独自の情報 | 自社の調査データ、実体験、専門知識 |
| E-E-A-Tが強い | 著者プロフィール、会社情報、実績が明確 |
| 定期的な更新 | コンテンツの追加・改善を継続 |
| 高い技術品質 | 表示速度が速い、CWV良好 |
順位が下落した場合の対策
まず確認すること
コアアップデートで順位が下がった場合、すぐに何かを変える必要はありません。ロールアウト中(2〜4週間)は順位が不安定になるため、完了まで待ってから状況を分析しましょう。
ステップ1: 影響範囲を特定する
Google Search Consoleで以下を確認します。
- 掲載順位の変動: 「検索パフォーマンス」→ 日付範囲を比較
- 影響を受けたクエリ: どのキーワードの順位が下がったか
- 影響を受けたページ: どのURLの順位が下がったか
全体的に下がったのか、特定のページだけ下がったのかで対策が変わります。
ステップ2: 競合分析
順位が下がったキーワードで上位に来ているサイトを確認します。
- そのサイトのコンテンツは何が優れているか
- 自サイトに足りない情報は何か
- コンテンツの鮮度(最終更新日)はどうか
ステップ3: コンテンツの改善
| 改善項目 | 具体的なアクション |
|---|---|
| 情報の最新化 | 古いデータ・リンク切れを更新 |
| 独自性の追加 | 自社の事例・調査データ・専門的見解を追記 |
| 網羅性の向上 | 競合サイトにあって自サイトにない情報を補完 |
| 著者情報の充実 | 執筆者の経歴・実績・SNSリンクを追加 |
| UXの改善 | 表示速度、スマホ対応、読みやすさの改善 |
回復にかかる期間
コアアップデートによる順位下落からの回復は、次のコアアップデートまで待つ必要があるのが一般的です。つまり、対策を行っても回復まで数ヶ月かかることがあります。
「すぐに順位を戻したい」という気持ちはわかりますが、焦ってコンテンツを大量に追加・変更すると逆効果になることも。質の改善を着実に積み重ねることが最善策です。
日常的にやるべきSEO基盤づくり
コアアップデートのたびに慌てるのではなく、日常的にSEOの基盤を強化しておくことが最大の防御策です。
1. E-E-A-T を強化する
| 要素 | 具体的な対策 |
|---|---|
| Experience(経験) | 実体験に基づくコンテンツ、独自事例の掲載 |
| Expertise(専門性) | 資格・経歴の明記、専門分野の深い記事 |
| Authoritativeness(権威性) | 業界メディアからの被リンク、受賞歴 |
| Trustworthiness(信頼性) | 会社概要、プライバシーポリシー、SSL対応 |
2. コンテンツを定期的に更新する
- 既存記事の情報を最新に保つ(年1回は見直す)
- 新しいトピックの記事を継続的に追加する
- 古くなった記事は統合・リライト・削除を検討する
3. Core Web Vitalsを良好に保つ
| 指標 | 目標値 | チェック方法 |
|---|---|---|
| LCP(Largest Contentful Paint) | 2.5秒以内 | PageSpeed Insights |
| INP(Interaction to Next Paint) | 200ms以内 | PageSpeed Insights |
| CLS(Cumulative Layout Shift) | 0.1以下 | PageSpeed Insights |
4. 構造化データを実装する
FAQ、HowTo、Article、Breadcrumbなどの構造化データを適切に実装することで、リッチリザルトに表示される可能性が高まります。
5. 内部リンクを最適化する
関連するコンテンツ同士を適切にリンクし、サイト内の回遊性を高めます。「トピッククラスター」の考え方で、Pillar記事(まとめ記事)とCluster記事(個別記事)を相互にリンクさせるのが効果的です。
まとめ(次回アップデートへの備え)
2026年のGoogleコアアップデートへの対策をまとめます。
- 慌てない: ロールアウト完了まで2〜4週間待ってから分析する
- データで判断: Search Consoleで影響範囲を特定し、感覚ではなくデータに基づいて改善
- コンテンツの質: 独自性・網羅性・鮮度の3軸で改善
- E-E-A-T: 著者情報、会社情報、実体験の充実
- 技術基盤: Core Web Vitals良好、スマホ対応、構造化データ実装
- 日常的な積み重ね: コアアップデートのたびに対応するのではなく、日常的にSEO基盤を強化
コアアップデートは「敵」ではなく「品質の基準の更新」です。 ユーザーにとって価値のあるコンテンツを継続的に提供していれば、長期的には順位は安定します。
Webサイトのリニューアルを含めたSEO改善をお考えの方は「WEBサイトリニューアルの進め方完全ガイド」も参考にしてください。
