この記事の対象: ECサイトのデザイン改善・リニューアルを検討中のEC事業者・Webデザイナー
読了時間: 約8分
ECサイトのデザインは、見た目の美しさだけでなく「売れるかどうか」に直結するビジネス上の重要な投資です。商品の見せ方、検索のしやすさ、カートまでの導線——すべてがUI設計で決まります。
この記事では、ECサイトのデザイン事例10選を紹介し、売上を伸ばすUI設計のポイントを解説します。
売れるECサイトのUI設計3原則
原則1: 商品を探しやすい
ユーザーが欲しい商品に最短でたどり着ける検索・フィルタリング機能が必須です。カテゴリナビ、絞り込みフィルター、サイト内検索の3つが揃っているかが鍵。
原則2: 購入を決断しやすい
商品の魅力を伝え、購入の不安を解消する情報設計。高品質な写真、レビュー、サイズガイド、返品ポリシーの明記が重要です。
原則3: 買いやすい
カートに入れてから決済完了までのステップが少なく、途中離脱を最小化する設計。ゲスト購入、複数の決済方法、配送オプションの提示が効果的です。
ECサイトデザイン事例10選
事例1: アパレルEC(D2Cブランド)
UIの特徴: フルスクリーンのモデル着用写真+ミニマルなナビゲーション。商品一覧はグリッド表示でスクロールしやすい。
売上に貢献するポイント: 「コーディネート提案」セクションで関連商品をまとめて表示。セット購入を促進し、客単価アップに貢献。
事例2: スペシャルティコーヒーEC
UIの特徴: 商品写真に加え、フレーバーチャート(酸味・苦み・コク等)を視覚的に表示。初心者でも好みのコーヒーを選べるUI。
売上に貢献するポイント: 「あなたにおすすめの豆を見つける」クイズ機能で、選びきれないユーザーの離脱を防止。
事例3: コスメEC
UIの特徴: パステルカラーの柔らかい配色に、肌質別・悩み別のフィルター機能。レビューに星評価+使用者の肌質タグ付き。
売上に貢献するポイント: 「○○さんと同じ肌質の人が購入」のような社会的証明でコンバージョンを後押し。
事例4: 食品EC(産直系)
UIの特徴: 生産者の顔写真とストーリーを商品ページに掲載。農場の風景写真でシズル感と信頼感を両立。
売上に貢献するポイント: 「定期便」への誘導CTA。初回購入者をリピーターに転換する仕組み。
事例5: インテリア・家具EC
UIの特徴: 大判の商品写真(部屋に配置したイメージ写真)。AR機能で自分の部屋に仮想配置できる。
売上に貢献するポイント: 高額商品の購入ハードルを「ARで事前確認」で下げている。返品率の低下にも貢献。
事例6: サブスクリプションEC(ペットフード)
UIの特徴: ペットの犬種・年齢・体重を入力するカスタマイズフロー。最適なプランを自動提案するUI。
売上に貢献するポイント: パーソナライズされた商品提案で「自分のペットに合っている」という安心感を提供。解約率の低下に寄与。
事例7: ガジェット・家電EC
UIの特徴: スペック比較機能(3製品まで横並び表示)。レビューに「購入目的」タグ付き(ゲーム用、仕事用等)。
売上に貢献するポイント: 比較検討段階のユーザーがサイト内で完結できるため、他サイトへの離脱を防止。
事例8: ハンドメイド・クラフトEC
UIの特徴: 作家ごとのショップページを独立設計。制作工程の動画やインタビューを掲載。
売上に貢献するポイント: 「作家の想い」が伝わるコンテンツが差別化ポイント。価格競争ではなく価値で勝負。
事例9: ワイン専門EC
UIの特徴: 味わいチャート(甘口↔辛口、フルボディ↔ライトボディ)でビジュアルに選べるUI。ソムリエのコメント付き。
売上に貢献するポイント: ワイン選びの「難しさ」をUIで解消。初心者でも選びやすい体験が新規顧客の獲得に。
事例10: スポーツ用品EC
UIの特徴: 競技別のカテゴリナビゲーション。商品ページにプロアスリートの使用動画を掲載。
売上に貢献するポイント: 「プロが使っている」という権威性+動画による使用感の伝達で購入意欲を刺激。
デザインの参考はSoreiine!!で業種別に探せます。
ページ別UIの工夫
トップページ
| 要素 | 効果 |
|---|---|
| 季節のバナー・キャンペーン | 訪問者の即時アクションを促進 |
| 人気ランキング | 「何を買えばいいかわからない」ユーザーの誘導 |
| カテゴリ一覧(アイコン付き) | 目的の商品への最短導線 |
| 最近見た商品 | リピート訪問者の再検討を促進 |
商品一覧ページ
グリッド表示 vs リスト表示:
– グリッド表示: 写真映えする商品(ファッション、インテリア)に最適
– リスト表示: スペック比較が重要な商品(家電、工具)に最適
フィルター機能: 価格帯、カラー、サイズ、レビュー評価での絞り込みは必須。フィルターの選択状態が一目でわかるUIにすること。
商品詳細ページ
| 要素 | 重要度 | 理由 |
|---|---|---|
| 複数角度の写真(5枚以上) | ★★★ | 実物が見られないECでは写真が購入判断の主要素 |
| サイズガイド | ★★★ | サイズ間違いによる返品を防止 |
| レビュー・口コミ | ★★★ | 社会的証明で購入の不安を解消 |
| 関連商品 | ★★☆ | クロスセルで客単価UP |
| 在庫状況 | ★★☆ | 希少性の訴求で購入を後押し |
カート・決済ページ
離脱を防ぐ設計のポイント:
– ステップ数を最小限に(理想は1ページ完結)
– ゲスト購入を提供(会員登録を強制しない)
– 送料を早い段階で表示(決済直前の「送料サプライズ」は離脱の主因)
– 複数の決済方法(クレジットカード、○○Pay、後払い)を提供
ECサイト構築の費用
ECサイトの構築費用は、プラットフォームの選択によって大きく異なります。詳しくは「ECサイト構築の費用と最適なプラットフォームの選び方」をご覧ください。
まとめ
ECサイトのデザインで売上を伸ばすポイントをまとめます。
- 商品を探しやすく: カテゴリナビ+フィルター+サイト内検索の3点セット
- 購入を決断しやすく: 高品質な写真+レビュー+サイズガイド
- 買いやすく: カートまでの最短導線+ゲスト購入+複数決済
- リピートしやすく: お気に入り、最近見た商品、定期便の提案
ECサイトのデザインは「売上」という明確な指標で効果を測れます。見た目の良さだけでなく、購入体験のスムーズさを最優先に設計しましょう。
