この記事の対象: 初めてWeb制作の相見積もりを取る企業担当者
読了時間: 約6分
Web制作の相見積もりは、適正価格を把握し、自社に合った制作会社を見つけるための重要なステップです。しかし「ただ安い会社を探す」だけでは、良い結果につながりません。
この記事では、相見積もりの正しい取り方を3ステップで解説し、金額以外で比較すべきポイントもまとめます。
相見積もりの取り方3ステップ
ステップ1: 要件をまとめる
相見積もりの大前提は、全社に同じ条件で依頼すること。条件がバラバラだと見積もり金額の比較ができません。
最低限まとめるべき要件は以下の通りです。
| 項目 | 記載すべき内容 |
|---|---|
| サイトの目的 | 問い合わせ増加、採用強化 等 |
| ページ数 | 10ページ程度、20ページ程度 等 |
| デザイン方向性 | 参考サイト3件+方向性の説明 |
| 必要な機能 | CMS、問い合わせフォーム、ブログ 等 |
| スマホ対応 | レスポンシブ必須 |
| 希望納期 | ○年○月公開希望 |
| 予算感 | 100〜200万円程度 等 |
より詳細に要件をまとめる場合は、RFP(提案依頼書)を作成しましょう。書き方は「RFPの書き方完全ガイド」を参考にしてください。
ステップ2: 3〜5社に同じ条件で依頼する
依頼先は最低3社、できれば5社に声をかけましょう。1〜2社では相場感がつかめません。
依頼メールのポイント:
– 要件書(またはRFP)を添付する
– 見積もり回答の期限を明記する(2週間程度が目安)
– 「他社にも同時に依頼している」と正直に伝える
制作会社の探し方は「WEB制作会社の選び方完全ガイド」を参考にしてください。
ステップ3: 比較表で評価する
見積もりが届いたら、以下の項目で比較表を作成します。
| 比較項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 合計金額 | |||
| デザイン費 | |||
| コーディング費 | |||
| CMS構築費 | |||
| レスポンシブ対応 | 含む/別途 | ||
| SEO基本設定 | 含む/別途 | ||
| 修正回数 | ○回まで | ||
| 納期 | |||
| 保守費用(月額) | |||
| 同業種実績 | あり/なし |
金額以外で見るべき5つの比較ポイント
金額だけで制作会社を選ぶと、後悔するケースが少なくありません。以下の5つのポイントを必ずチェックしましょう。
ポイント1: 見積もり内訳の詳細度
「ホームページ制作一式 100万円」のような見積もりは要注意です。何にいくらかかっているのかわからないため、追加費用が発生しやすくなります。
良い見積もりの例: デザイン費、コーディング費、CMS構築費、テスト費、プロジェクト管理費が項目別に分かれている。
見積もりの見方は「Web制作の見積もり比較ガイド」で詳しく解説しています。
ポイント2: 提案書の具体性
優れた制作会社は、要件に対して自社ならではの提案を含めた見積もりを出します。「こういう設計にすれば目的を達成しやすい」という具体的な提案があるかどうかは、制作会社の実力を測る指標になります。
ポイント3: レスポンスの速度と質
見積もり依頼後のレスポンスの速さと質は、制作開始後のコミュニケーション品質を予測する重要な指標です。
チェックポイント: 見積もり回答は期限内に届いたか?質問への回答は的確だったか?
ポイント4: 担当者の知識レベル
打ち合わせ時に、担当者がWeb制作の専門知識を持っているかを確認しましょう。営業だけが対応して制作担当者と話せない場合は注意が必要です。
ポイント5: 保守・運用のサポート体制
公開後の保守内容と費用を確認しましょう。「月額○万円で何をしてくれるのか」を具体的に確認することが重要です。
相見積もりで絶対にやってはいけないこと
NG1: A社の見積もりをB社に見せて値下げ交渉する
「A社は○万円でした。同じ金額にできますか?」——これは制作業界で最も嫌われる行為です。品質を落として金額だけ合わせる結果になり、発注者にとってもマイナスです。
NG2: 要件を途中で変える
A社に依頼した内容とB社に依頼した内容が異なると、見積もりの比較ができません。追加の要件が出た場合は、全社に同じ情報を追加で共有しましょう。
NG3: 最安値だけで決める
見積もり金額が安い会社が最良の選択とは限りません。安い見積もりには「含まれていない項目」が隠れている場合があります。追加費用のリスクについては「Web制作で追加費用が発生するケースと防ぎ方」を確認してください。
まとめ
Web制作の相見積もりを成功させるポイントをまとめます。
- 全社に同じ条件で依頼する(要件書またはRFPを添付)
- 最低3社に声をかける(相場感をつかむため)
- 金額だけで比較しない(内訳、提案力、サポート体制も確認)
- 比較表を作成して客観的に評価する
相見積もりは「安い会社を探す作業」ではなく、「自社に合った制作会社を見つける作業」です。金額・提案力・コミュニケーション力のバランスを見て、最適な1社を選びましょう。
制作会社の選び方は「WEB制作会社の選び方完全ガイド」もあわせてご覧ください。
