この記事の対象: 来期のWeb予算を組んでいる企業の担当者・経営企画
読了時間: 約9分
「webサイトの運用に、年間いくらかかるのか」——この質問に、制作会社はたいてい即答しません。「サイトの規模によります」「やりたい施策次第です」と返ってきて、結局こちらが数字を持って社内会議に臨めない。予算申請の期限だけが近づいてきます。
先に結論を置きます。5〜10ページのコーポレートサイトを自社更新中心で回すなら年間25〜60万円、20〜50ページ+ブログを外注で回すなら年間90〜210万円、100ページ超の大規模サイトやECなら年間300万円〜が目安です。この記事は、その内訳をひとつずつ積み上げて、あなたの会社の条件を当てはめれば年間額が出る「webシミュレーション表」にしていきます。金額はいずれも一般的な条件から組み立てた目安で、実際の見積は依頼内容と会社によって動きます。
先に早見表だけ見たい方は、次の章をそのまま社内資料に貼ってください。
webサイト運用費の年間シミュレーション早見表
細かい説明より先に、規模別の着地点を出します。下の3パターンのどれに近いかを選ぶだけで、年間の概算が出ます。
| 規模 | 想定 | 年間合計 | 月あたり |
|---|---|---|---|
| 小規模 | 5〜10ページ/更新は自社/広告なし〜小額 | 25〜60万円 | 約2〜5万円 |
| 中規模 | 20〜50ページ+ブログ/更新とSEOを外注 | 90〜210万円 | 約7.5〜17.5万円 |
| 大規模 | 100ページ超・EC/保守チーム+SEOコンサル | 300万円〜 | 約25万円〜 |
この3つを分けている最大の変数は、ページ数ではありません。「誰が更新するか」と「集客に金を出すか」の2点です。サーバーやドメインといった“インフラ費”は、どの規模でも年間数万円に収まります。つまり、運用費が10倍違って見えるのは、人件費と広告費が違うからです。
固定インフラ費(年間2〜15万円)
- サーバー
- ドメイン
- SSL証明書
維持の人件費(年間0〜180万円)
- 保守・メンテナンス
- コンテンツ更新
攻めの投資(年間0〜数百万円)
- SEO対策
- 広告出稿
- 解析・MAツール
下の2層は「削れる」。一番上だけは削れない。
図の通り、削れない費用は一番上だけです。予算を圧縮したいときに真っ先に切られるのが「攻めの投資」ですが、切ると集客が止まります。切る順番の話は後半でします。
自社の条件で試算する|項目別webシミュレーション
早見表は目安です。ここからは、自社の条件を当てはめて数字を作れるように、項目ごとの単価を出していきます。この章の表をコピーして、右端に自社の値を書き込めば見積の下地になります。
固定インフラ費:年間2〜15万円
| 項目 | 条件 | 年間費用 |
|---|---|---|
| 共用サーバー | 月500〜3,000円 | 0.6〜3.6万円 |
| VPS・クラウド | 月3,000〜1万円 | 3.6〜12万円 |
| ドメイン(.com) | — | 約0.15万円 |
| ドメイン(.co.jp) | — | 0.4〜0.5万円 |
| SSL(Let’s Encrypt) | ドメイン認証 | 0円 |
| SSL(企業認証OV) | 実在証明あり | 数万〜十数万円 |
判断のポイントは2つです。ページ数が50を超える、または同時アクセスが多い日がある(キャンペーン・プレスリリース後)ならVPS以上を検討します。逆に、コーポレートサイトで月間数千PVなら共用サーバーで十分で、ここを上げても速くはなりません。
サーバー選びで見落とされるのは、スペックよりもPHPやデータベースのバージョンを自分で上げられるかです。共用サーバーでも管理画面から切り替えられるものが主流ですが、古い契約のままだとCMSが要求するバージョンに届かず、更新できなくなることがあります。契約プランの仕様ページで、対応バージョンと自動更新の有無を一度確認しておいてください。
SSLは、ECや会員機能がないコーポレートサイトなら無料のLet’s Encryptで問題ありません。「企業サイトだからOV証明書が必要」と提案されたら、なぜ必要かを聞いてください。金融・医療・採用個人情報を扱うなど実在証明に意味がある理由があれば納得できますが、なければ年間数万円が浮きます。
名義の話も忘れないでください。ドメインとサーバーが制作会社名義のままだと、乗り換えのときに人質になります。
保守・メンテナンス費:年間0〜180万円
運用費の中でいちばん見積差が出るのがここです。同じ「保守費 月2万円」でも、中身が3タイプに分かれます。
| タイプ | 月額目安 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| 最低限(監視のみ) | 5,000〜1万円 | 死活監視、CMS・プラグイン更新、障害時の一次対応 |
| 標準 | 2〜5万円 | 上記+軽微な文言・画像差し替え(月◯件まで)、バックアップ |
| フルサポート | 5〜15万円 | 上記+定例MTG、レポート、改善提案、ページ追加枠 |
見積を比べるときは月額ではなく「月額 ÷ 含まれる作業件数」で見てください。 月2万円で修正が月2件までなら実質1万円/件、月5万円で無制限に近いなら結果的に安いことがあります。制作会社は月額だけ並べて比較されるのを知っているので、安いプランを前面に出しがちです。
もうひとつ、契約書で必ず確認する箇所があります。「軽微な修正」の定義です。テキスト差し替えは軽微、画像差し替えは? 新規ページ追加は? ここが曖昧だと、毎月「それは別途お見積りです」が発生します。
あわせて作業の受付方法と返答までの時間も決めておきます。メールで投げて翌営業日に着手なのか、チャットで当日中なのか。ここが書かれていない契約は、繁忙期に後回しにされても文句が言えません。障害時の連絡先が担当者個人のアドレスしかない場合も、その人が休んだ日に止まります。
コンテンツ更新費:年間0〜60万円
外注する場合の相場は1回あたり3,000〜1万円。お知らせ1本なら3,000円台、写真とレイアウトを伴う実績ページなら1万円前後です。月2回の更新なら年間7.2〜24万円になります。
自社でやれば外注費は0円ですが、人件費はゼロではありません。担当者の時給を2,500円と置いて、1回の更新に30分かかるなら1,250円/回。外注の3分の1以下です。この差が出るのは、CMSの操作を覚えた後の話で、覚えるまでの学習時間は別に見ておきます。
内製で詰まるのは操作ではなく、原稿が出てこないことのほうが多いです。更新が止まっているサイトの多くは、CMSが難しいのではなく、誰が何を書くかが決まっていません。月初に「今月出す2本」を先に決めてしまうと、作業そのものは30分で終わります。
SEO・広告・ツール費:年間0〜数百万円
| 項目 | 月額目安 | 年間 |
|---|---|---|
| SEOコンサルティング | 5〜30万円 | 60〜360万円 |
| 記事制作(外注・月4本) | 8〜20万円 | 96〜240万円 |
| リスティング広告 | 3万円〜 | 36万円〜 |
| GA4・Search Console | 0円 | 0円 |
| ヒートマップツール | 数千円〜 | 数万円〜 |
| MAツール | 数万円〜 | 数十万円〜 |
GA4とSearch Consoleは無料で、この2つだけで初年度は足ります。 有料の解析ツールを最初から入れる必要はありません。判断基準は「そのデータを見て、翌月に何を変えるか決められるか」。決められないなら、まだ早いです。
広告費で気をつけるのは、媒体に払う金額と、運用を任せる手数料が別だという点です。運用代行の手数料は広告費の一定割合で設定されることが多く、出稿額を増やすと手数料も一緒に増えます。見積の「広告費」が総額なのか媒体費だけなのか、最初に確認してください。
規模別・年間コストの積み上げシミュレーション
項目の単価が出たので、3パターンに積み上げます。社内会議に持っていくならこの3表です。
小規模企業:年間25〜60万円
従業員10名以下、5〜10ページのコーポレートサイト。更新は自社、広告は様子見。
| 項目 | 年間費用 | 前提 |
|---|---|---|
| サーバー費 | 1.2万円 | 共用・月1,000円 |
| ドメイン費 | 0.3万円 | .com |
| SSL証明書 | 0円 | Let’s Encrypt |
| 保守費 | 24万円 | 標準プラン月2万円 |
| コンテンツ更新 | 0円 | 自社対応 |
| SEO対策 | 0円 | 内製 |
| 広告費 | 0〜36万円 | 月0〜3万円 |
| 合計 | 25〜61万円 | — |
このパターンで費用の約9割は保守費です。「運用費を下げたい」という話になったとき、最初に見るべきは保守の中身であって、サーバーのプラン変更ではありません。年1.2万円のサーバーを半額にしても、6,000円しか変わりません。
中規模企業:年間90〜210万円
従業員50〜100名、20〜50ページ+ブログ運営。更新とSEOを外注。
| 項目 | 年間費用 | 前提 |
|---|---|---|
| サーバー費 | 3.6万円 | VPS・月3,000円 |
| ドメイン費 | 0.5万円 | .co.jp |
| SSL証明書 | 0円 | Let’s Encrypt |
| 保守費 | 60万円 | フルサポート月5万円 |
| コンテンツ更新費 | 24万円 | 月2回×1万円 |
| SEO対策費 | 60万円 | 月5万円 |
| 広告費 | 60〜120万円 | 月5〜10万円 |
| 合計 | 約208万円(広告を絞れば約148万円) | — |
このレンジで注意すべきは、SEO対策費60万円と広告費60〜120万円の「成果の測り方」を契約前に決めているかです。SEOコンサルに月5万円払って、半年後に「順位は上がりました」で終わる契約は珍しくありません。問い合わせ件数や指名検索数を報告項目に入れてもらってください。
大規模企業:年間300万円〜
100ページ超、ECサイトを含む。専任の保守体制+SEOコンサル。
| 項目 | 年間費用 |
|---|---|
| サーバー費 | 12万円〜 |
| ドメイン費 | 0.5万円 |
| SSL証明書(OV) | 5万円 |
| 保守費 | 120万円〜 |
| コンテンツ更新費 | 60万円〜 |
| SEO対策費 | 120万円〜 |
| 広告費 | 360万円〜(月30万円〜) |
| 合計 | 約680万円〜 |
ECを含む場合、この表に載っていない費用がもう一層あります。決済手数料とアプリの月額です。 有料アプリを数本入れれば月数万円規模になり、年間では数十万円が追加されます。しかも一度入れたアプリは、効果が出なくても解約されずに残りがちです。四半期に一度、アプリ一覧と管理画面の利用状況を突き合わせてください。
【Soreiine!!ギャラリー実例】どのレベルのサイトが、どの運用パターンか
ここが数字だけの記事との違いです。運用費を考えるとき、「自社がどの規模のサイトを持つべきか」を先に決めないと、試算の前提が決まりません。Soreiine!!ギャラリーには実際に公開されている企業サイトが掲載されているので、そこから運用の型を読み取ります。
なお、ギャラリー掲載サイトの制作費や運用費を「このサイトなら◯万円」と当てはめることはしません。当事者の契約内容は外からは分からず、推測で書けば迷惑がかかるためです。ここで見るのは構造と更新頻度、つまり運用にどれだけ手がかかる作りかです。
型A:更新箇所が「お知らせ」だけのコーポレートサイト
ギャラリーで目立つのが、トップページに大きなビジュアルを置き、会社概要・事業内容・採用・お知らせで構成された5〜8ページ型です。
- 見どころ:事業内容のページが1枚にまとまっていて、階層が深くない。深い階層を作らないほど、更新の対象が減ります
- 数え方:グローバルナビの項目数と、トップページで「日付が入っている箇所」を数えます。日付が入っているところが、更新の手が必要な場所です
- 運用の読み取り:更新が必要なのは「お知らせ」だけ。月1〜2本を自社投稿で回せるので、小規模パターン(年間25〜60万円)に収まります
この型を選ぶと、制作時に少し追加投資をする価値があります。お知らせ投稿のマニュアルを納品物に含めてもらうことです。1〜2万円程度の追加で、以降の外注費が丸ごと消えます。
型B:実績・事例が増え続ける制作会社・士業サイト
「制作実績」「導入事例」が一覧+詳細で組まれているタイプ。ギャラリーではカード型の一覧が並び、サムネイル・タイトル・カテゴリで絞り込める作りが多く見られます。
- 見どころ:一覧ページがテンプレート化されていて、詳細を1本足すと一覧・関連表示・サイトマップが自動で更新される。手作業の追加が発生しない構造です
- 数え方:詳細ページを2〜3本開いて、見出しの並びが同じかを見ます。同じならテンプレート運用、毎回違うなら1本ごとに制作費がかかっている作りです
- 運用の読み取り:1本追加するたびに写真のトリミングと本文執筆が発生します。月2本なら年24本。外注1万円/本で年24万円、自社なら実質数万円。中規模パターンの下限(年間90〜150万円)あたりです
この型でコストが膨らむサイトには共通点があります。事例の詳細ページを毎回デザイン違いで作ってしまうこと。テンプレートに流し込む形にしておかないと、1本ごとに制作費が発生します。
型C:商品が増減し続けるECサイト
商品一覧・商品詳細・カート・特集ページを持つタイプ。ギャラリーのEC掲載例では、特集ページ(季節の贈り物、新作など)が定期的に差し替わる構成が目につきます。
- 見どころ:特集ページが「テンプレート+差し替え」で組まれている。バナーと商品を入れ替えるだけで新しい特集に見える設計です
- 数え方:特集ページのURL構造を見ます。同じ階層に並んでいれば量産できる作り、1本ずつ独自のパスなら都度制作です
- 運用の読み取り:商品登録・在庫調整・特集の入れ替えが毎月発生し、加えてアプリ月額と決済手数料が乗ります。大規模パターン(年間300万円〜)に近づきます
ギャラリーは「どの型を選ぶか」を決める材料として使うのが実用的です。自社と同じ業種のサイトを3つ開き、更新が必要そうな箇所が何か所あるかを数えてみてください。 それがそのまま、年間の運用工数です。
制作会社が積極的に言わない「後から増える費用」
見積書の運用費欄に載っていないのに、実際には発生する費用があります。予算を組むときにここを見込んでおかないと、期の途中で追加申請することになります。
CMSのメジャーアップデート対応費
WordPressのメジャーバージョンアップや、使っているテーマ・プラグインのアップデートで表示が崩れることがあります。保守契約に「アップデート対応」が含まれていても、崩れた箇所の修正までは含まれないケースが多いです。数年に1回、10〜30万円規模の改修が発生すると見ておきます。
有料テーマや有料プラグインを使っている場合は、ライセンスの更新料も毎年乗ります。更新を止めても表示は消えませんが、セキュリティ修正が届かなくなるため、実質的には固定費として見ておくのが安全です。
3〜5年後のリニューアル積立
サイトはいずれ古くなります。デザインの流行、スマホの画面サイズ、ブラウザの仕様、いずれも変わります。運用費とは別に、制作費の1/3〜1/5を毎年積み立てておくと、次のリニューアルで慌てません。制作費100万円なら年20〜33万円です。
担当者交代時の引き継ぎコスト
これが一番見落とされます。Webの担当者が異動すると、ID・パスワード、ドメインの更新期限、制作会社の窓口、GA4の権限が誰も分からなくなる。ドメインを失効させてサイトが消える事故は、この経路で起きます。台帳を1枚作って共有フォルダに置くだけで防げます。
この4項目が埋まっていれば、担当者が代わっても運用は止まりません。今すぐ埋められない欄があるなら、そこが現在のリスクです。権限の欄は、個人アカウント1つに集約されていないかを特に見てください。退職と同時に管理者がいなくなる構成は、復旧に時間と費用がかかります。
運用コストを削るときの「切る順番」
予算を下げろと言われたとき、やみくもに削ると集客が止まります。影響の小さいものから順に切ってください。
先に切ってよい
- 使っていない有料ツール
- 過剰なSSL証明書
- 効果の出ていない広告枠
- 更新の外注(内製へ)
最後まで残す
- サーバー・ドメイン
- セキュリティ更新
- バックアップ
- 成果が出ている広告
左側から順に切れば、サイトが止まるリスクを負わずに年間数十万円を圧縮できます。右側に手を付けると、事故と機会損失が同時に来ます。
1. 契約中ツールの棚卸し(年間数万〜数十万円)
半年に1回、クレジットカードの明細でサブスクを全部書き出す。 ヒートマップ、フォーム、チャット、キャプチャ——使っていないのに引き落とされ続けているものが、たいてい1〜2本見つかります。
2. コンテンツ更新の内製化(年間10〜50万円)
外注1回1万円を月2回なら年24万円。これを自社に戻すだけで大きい。制作会社に操作マニュアルの作成を依頼するのが最短ルートです。「更新方法を教えてほしい」ではなく「マニュアルを納品してほしい」と頼むのがコツで、口頭レクチャーは担当者が代わると消えます。
3. 広告は段階投資に切り替える(年間数十万円)
最初から大きな予算を入れない。月3〜5万円で2〜3か月テストし、CPAが見えた配信面だけに集中させる。 これで「なんとなく続けている広告」がなくなります。
4. 保守プランの見直し(年間10〜30万円)
フルサポートを契約しているのに、実際の依頼が月1件以下——このケースは珍しくありません。直近6か月の依頼件数を数えて、プランと合っているか確認する。 合っていなければ、ダウングレードを相談していい材料になります。ただし依頼が少ないのは「頼みにくいから溜めている」だけのこともあるので、社内で出したい要望がないかを先に聞いてください。
予算申請を通すための書き方
運用費のシミュレーションを作っても、社内で通らなければ意味がありません。通りやすい書き方には型があります。
| 書き方 | 通りにくい | 通りやすい |
|---|---|---|
| 金額の出し方 | 「年間150万円」 | 「維持に34万円、集客に116万円」 |
| 根拠 | 「相場です」 | 「月2回更新×12か月=24万円」 |
| 効果 | 「集客が改善します」 | 「問い合わせ月5件→8件を目標」 |
| 削減余地 | 記載なし | 「広告を止めれば年60万円減、ただし流入は◯割減」 |
ポイントは「削れない費用」と「削れる費用」を分けて書くことです。全部まとめて150万円と書くと「全部削れ」と言われますが、「止まるのは34万円分だけ、あとは判断できます」と書けば議論が具体的になります。
もう一段効くのは、削った場合に何が起きるかを同じ紙に書いておくことです。「広告を止める=年60万円減、ただし新規の問い合わせ経路が自然検索だけになる」まで書くと、決裁者は削減の可否を自分で判断できます。判断材料を渡さない資料ほど、一律カットの対象になります。
会計処理の扱いも聞かれます。運用費は原則として発生時の経費ですが、制作費の扱いは分かれるので、経理と早めにすり合わせてください。
費用の目安を先に知りたい方へ
ページ数や必要な機能を選ぶだけで概算を確認できる費用シミュレーターを用意しています。見積書を読み解く前の物差しとしてお使いください。
よくある質問
webサイトの運用費は、年間いくらが平均ですか?
サイト規模で3段階に分かれます。5〜10ページのコーポレートサイトで年間25〜60万円、20〜50ページ+ブログ運営で年間90〜210万円、100ページ超やECで年間300万円〜が目安です。差を生んでいるのはページ数よりも、更新を外注するかどうかと広告費の有無です。
運用費を最低限に抑えると、いくらまで下げられますか?
サーバー・ドメイン・SSLだけなら年間2〜4万円まで下がります。ただしこれはCMSやプラグインの更新を自社で行い、障害時も自力で対応する前提です。セキュリティ更新を止めるとサイト改ざんのリスクが上がるため、最低限の保守(月5,000〜1万円)は残すことを勧めます。
保守費の見積が会社ごとに3倍違うのはなぜですか?
含まれる作業範囲が違うためです。死活監視とCMS更新だけの最低限プラン(月5,000〜1万円)と、定例MTG・レポート・改善提案まで入るフルサポート(月5〜15万円)が、どちらも「保守費」という名前で見積に載ります。比較するときは月額ではなく、月何件の作業が含まれるかで割って単価を出してください。
運用費は毎年同じ金額でかかりますか?
固定インフラ費と保守費はほぼ一定ですが、数年に一度まとまった支出が乗ります。CMSのメジャーアップデートで表示が崩れた場合の改修が10〜30万円規模、3〜5年後のリニューアルには制作費相当がかかります。制作費の1/3〜1/5を毎年積み立てておくと、予算の山を平準化できます。
自社更新に切り替えると、どれくらい安くなりますか?
外注1回1万円で月2回なら年24万円。これを自社に戻すと、担当者の時給2,500円・1回30分として年約3万円相当の人件費に置き換わります。切り替えの条件は、操作マニュアルが納品されていることです。口頭レクチャーだけだと担当者交代で元に戻ります。
まとめ
webサイトの年間運用費webシミュレーションの要点です。
- 小規模(5〜10ページ・自社更新)は年間25〜60万円。うち約9割が保守費
- 中規模(20〜50ページ+ブログ)は年間90〜210万円。SEOと広告で内訳が大きく動く
- 大規模・ECは年間300万円〜。アプリ月額と決済手数料が別に乗る
- サーバー・ドメイン・SSLは年間2〜15万円。ここを削っても総額は変わらない
- 保守費の比較は月額ではなく「月額 ÷ 含まれる作業件数」で見る
- 削減はツール棚卸し → 更新の内製化 → 広告の段階投資 → 保守プラン見直しの順
- CMSアップデート対応・リニューアル積立・引き継ぎ台帳の3つを予算計画に入れておく
試算の前に決めるべきは「自社はどの型のサイトを持つか」です。Soreiine!!ギャラリーで同業種のサイトを3つ開き、更新が必要な箇所を数えてみてください。その数が、そのまま年間の運用工数になります。
制作費側の相場と合わせて計画したい場合は、依頼内容のまとめ方から見積比較までを整理したこちらもどうぞ。
この記事に関連する掲載事例
Soreiine!! に掲載した実際のWebサイトから、この記事の内容に近いものを紹介します。
